るびりんブログ

鼻に風の当たる場所でなければ、頭がぼんやりしてしまって考えることができない。

るびりんブログの新着ブログ記事

  • ヘビをたべるヘビ

    ヘビを食べるにはヘビになるに限る ヘビが細長い体と手足なしに移動できる能力を手に入れて、この能力を生かして繁栄しはじめると、繁栄したヘビ類をエサとする別種のヘビ(コブラ)が誕生する。ヘビを食べるには、獲物のヘビ同じように細い体と手足なしに移動できる能力を持っていることが有利に働く。 空を飛ぶ鳥が増... 続きをみる

  • 人の経済的価値を高めて家畜化する文明

    東山動物園のイケメンゴリラ、シャバーニ。 息子と遊ぶシャバーニの姿を見ているうちに、 そういえば、こんな風に父親に甘えた子ども時代を 自分は送ったことがなかったことに気付いた。 私だけでなく、多くの人は、 仕事に父親を奪われて、 シャバーニ親子ほど ゆったりと遊ぶ時間を過ごしたことがないのではない... 続きをみる

  • 若おかみは小学生は大人も見たいアニメ映画だった

    児童文学を原作とする映画「若おかみは小学生」が上映されています。 ポスターも子ども向けの絵柄になっていて自分には縁のない映画だと思っていましたが、今世紀最高の映画だったというブログを読んで気になり、たまたま時間があったので見てきました。 prehyou2015.hatenablog.com 死につ... 続きをみる

  • 医療よりも、学問よりも、規模の小ささが重要

    輪切りにした木の幹や、ポリタンクなど、何の変哲もないものをおもちゃにして、飽くことなく子どもの姿。勢いをつけてプールに飛び込んでみたり、仰向けに水に浮びながら鼻の上にのせた板きれのバランスをとってみたりと、遊びながら体を鍛え、身体磨くことを自然にやっている。 こうした姿を見せてくれるのは、円山動物... 続きをみる

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  • 人も生きもの(波乗りジョニーは会議室から海へ)

    多くの現代人が文明に押しつぶされようとしている。 ネクタイをはめて満員電車で会社に通い、夜遅くに帰宅する。 休日の多い職を得ながら仕事に意味を見いだせないでいる。 人が決めただけの日付と時刻に追われて生きる。 食費、光熱費、住宅ローン・家賃、学費、医療費、車の支払い。 そうして人を押しつぶす文明を... 続きをみる

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  • 動物たち

    円山動物園のホッキョクグマ、ララとリラ、そしてデナリ。 子グマたちに泳ぎを教える母グマの姿や、大人になっても遊び好きな雄グマの姿、娘をプール遊びに誘う母グマの姿などを教わりました。 多摩動物公園オランウータン ジプシー婆ちゃん。 60歳を超えても元気に塔に登ったりしていましたが、2017年に亡くな... 続きをみる

  • 雨が降ると

    都会にも、山奥の谷川を流れる水のような 清い流れが短期間ながらも生まれる。 この一時的な流れの立てる水音は 確かに、 清水の立てる音と同じだ。 雨の日は 体もだるく 休息を促す。 そんなだるい体に 水の流れる音が届く。 都会に暮らしていても、 雨の日は、 自然に囲まれて暮していた頃の 動物に少しだ... 続きをみる

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  • 手で絞った洗濯物が乾いていく時間

    私たちは、 騙されている。 エンジン音 街路灯 家電のモーター音 電気代 水道代 電話代 豊かさと見えるものは、 私たちの暮らしから 「なんともならないことを なんとかしようとしない」 ことによる 安心感を奪った。 代わりに、 時間と金に追われ、 競争を強いられ、 不安をあおる情報をあびせられ、 ... 続きをみる

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  • 「文明社会こそが人の本来のあり方である」と信じることはトンデモである

    私たちの今の価値観は、文明社会を前提として作られている。 多くの物を持ち、多くの人が集まり、食糧を生産し、定住して、体の機能がある程度衰えても生き続けることのできる状態を前提として作られている。 でも、これは、ヒトの本来のあり方とはほど遠いあり方である。 ホモサピエンスが生まれたのが20万年前とし... 続きをみる

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  • 言葉と命

    人類を説明する鍵はこの二つに尽きるというのが私の現時点での結論だ。くり返しになるが、まとめておきたい。 言葉は 農耕の開始も、水産資源の通年利用も実現した。言葉を持ち定住したことで、サルの一種であった人類は、さまざまな道具を利用して世界を大きく変えることが可能になり、脳のサイズから推測される最大1... 続きをみる

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  • いろいろな不都合は命がつくる

    規則をつくっていくひとは 自分に都合のよい規則をつくろうとする 補助金を出して自分の会社がもうかるようにしたり、 区分けを増やして試験の回数を増やして収入を増やしたり 条件を付けて、特定の仕事に付ける人の数をうんと絞り込んだり。 自虐史観を植え付けられて気がつけば リベラルなはずの外国人たちに中枢... 続きをみる

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  • 虚実 人は命であり、命は火である

    神は虚構であり、命が実態だ。 理想は虚構であり、命が実態だ。 友情は虚構であり、命が実態だ。 母性は虚構であり、命が実態だ。 誕生の仕組みは解明されていないが、 はるか昔に命が生まれ、 命が環境を変えた。 ただ、子孫をつなぐことのできる生き方をしたかどうかだけが実であり、 神や理想や友情や母性が命... 続きをみる

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  • 言葉はいらない

    親と子であることも オスとメスであることも 猫と人であることも 知らないままで 猫たちは秩序を作る。 オス猫同士は兄弟なのだが いまはライバルとして時にケンカをする。 しかし、四六時中いがみ合うのではなく、 ほとんどの時間は平安である。 兄弟猫の一匹と、押しかけ飼い猫の雌猫は、 教えたわけでもない... 続きをみる

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  • 廃材天国/徒歩でしか行けない集落

    お勧めのYoutube動画を2本紹介します。 廃材天国   五右衛門風呂 ロープ遊び 一輪車の車 子どもが手作りするおもちゃ 私が子どもだった頃の暮らしを思い出します。 徒歩でしか行けない集落 小谷村真木   30年前に一度は廃村になった後、共働学舎の人たちが半自給自足で暮らすようになった集落です... 続きをみる

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  • 生命の姿を知って(欲望の水準を下げる)

    『葉っぱのフレディー』という有名な本がある。   春に生まれた葉っぱのフレディが、自分という存在に気づき、成長し、「葉っぱに生まれてよかったな」と思い、「葉っぱの仕事」を終えて冬に土へとかえっていくまでの物語。    死を怖がるフレディに親友のダニエルが答える。「変化するって自然な事なんだ…死ぬと... 続きをみる

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  • 熱田神宮と白鳥庭園

    熱田神宮と白鳥庭園に行ってきました。 大台ケ原に行ったときに感じたようなすがすがしさを味わうことができる場所が熱田神宮です。熱田神宮を象徴する大きな楠があり、他にも多くの常緑広葉樹の大木があって、街の中にありながら、森の冷気を感じることができます。東山動植物園と熱田神宮とで迷いましたが、より自然な... 続きをみる

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  • 自然に帰れではなく、正常に戻れ

    言葉によって作り上げられた私たちの社会。 言葉によって作り上げられた私たちの社会は、あらゆる生物にとって不都合であることで、あらゆる生物の存在を許される生命の世界を破壊するものである。 言葉を得た人類(20万年ほど前に登場したホモサピエンス)が行ってきたことは、人類にとって不都合な世界を、人類にと... 続きをみる

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  • 逆が正解→大切なことは、規模を拡大しないこと【衆院選挙によせて】

    スモールイズビューティフル まだ読めていない本だが、石油危機の到来前に書かれ、原子力を扱うことの恐ろしさをすでに指摘した本として、再読を促されている本でもある。 老子の小国寡民にも通じている。 さて、私がつくづく思うのは、規模の小ささこそが大切だということである。 私たちが、自動車を利用したり、電... 続きをみる

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  • ブックマーク名古屋 円頓寺 一箱古本市

    2017年10月14日、10年目の今年で最後になるというブックマーク名古屋の一環として開催された一箱古本市に参加させていただきました。今年で3年目、円頓寺では2年目です。 去年は、50円くらいの本もないといけないと考えて持って行った雑本しか売れませんでしたが、今年は高めの本も少しだけ売れました。 ... 続きをみる

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  • ひとの原点

    ひとの原点 わずかの物を持ち、学校も会社も国もない。 水の流れのように、海の波のように、変わることなく繰り返されていく世代。 祖先から受け継いだ広い土地に、少しの人びとが住み、耕さず、飼わず、遊動する。 切り刻まれた時間に追われることも、 カネの支払いに追われることもない。 もちろん、この暮らしに... 続きをみる

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  • 「社会を大きくして暮らしと社会を切り離せ」と支配者たちは考えた

    動物のように暮らしていた頃と大きく変わらないままで 近代まで続いていたのが集団の規模だ。 まだサルに近い生き方をしていた頃と比べれば、 1万数千年前に定住し、農耕を開始して以降、集団の密度は濃くなり、 日常的に関わり合う相手が少し増えたのは事実だ。 それでも、普段の暮らしは集落の中にほとんど閉じて... 続きをみる

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  • 世界が私たちに属すのではなく私たちが世界に属す

    世界に属しながら生きているのは、 遊動する狩猟採集者たちだ。 大型霊長類であるヒトたちにとって 遊動する狩猟採集生活は本来の生き方だ。 しかし、文明社会に生きる私たちは違う。 野草を取る代わりに野菜を育て 木の実を取る代わりに果樹を育て イノシシを狩る代わりにブタを育て シカを狩るかわりに羊や牛を... 続きをみる

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  • 二つのあり方

    世界を良くしていこうとするあり方と 世界をそのままに保とうとするあり方 私たちが投げ込まれた社会は前者だ よりよい明日を目指して こんなにも進歩した こんな問題があるから解決しよう こんな素晴らしいビジョンがあると聞かされる。 実際にやっていることは 死ぬべき命を救い、 生命のあり方をゆがめ、 世... 続きをみる

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  • 5万年前

    たくさんの変わった動物たちが住んでいた。 シベリアのマンモス 北米のマストドン 南米の巨大なナマケモノやアルマジロ オーストラリアのディプロトドン ヒトだって、そうだった。 ネアンデルタール人(主にヨーロッパ) デニソワ人(ロシア・アルタイ地方) ホモ・フローレスエンシス(インドネシアのフローレス... 続きをみる

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  • 論理やデータに殺されかけた心を蘇らせる

    私たちが水を飲んで「おいしい」と感じるならそれはセイレイの力です。 新鮮な空気を吸って「生き返る~」と感じるのもセイレイの力です。 深い淵や巨大な岩を見て、人を超える大きさを感じたり、朝露のきらめきを美しいと感じるのもセイレイの力です。 本当は、セイレイや精霊ではなく別の言葉を当てはめたほうがいい... 続きをみる

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  • 「幸福はどこにある──Le Voyage d’ Hector」と「島人ぬ宝」

    フランスの精神科医が幸福について記し、映画化もされた、評判の高い本がある。 『幸福はどこにある──Le Voyage d’ Hector』 リンク先の書評をお読みいただければわかるように、私はこの本を他の方たちとは違い低く評価した。 この本よりも私は、BEGINの「島人ぬ宝」や「人間が好き」、「森... 続きをみる

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  • 蚊に47箇所刺される

    有名大人気ユーチューバー東海オンエアが蚊にさされやすいのはどんな人なのかを調査するために、自ら蚊に刺されるという暴挙に出た。コメント欄にもあるように蚊は世界中で2番目に多く人命を奪っている危険な生き物だ。とはいえ、人は自然に帰るべきだと考える私は東海オンエアの行動を支持したい。 とにかくたくさん蚊... 続きをみる

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  • 動物の名前は知っているが、動物の生き方は知らない

    私たちはたくさんの動物の名前を知っている。 子どものほうが大人よりもたくさん知っているくらいに知っている。 けれど、動物たちの生き方はほとんど知らない。 私が動物たちの生き方を知りたいと考え始めてから知ったこともそれほど多くはない。むしろ、あまりにも情報の少ないことに驚いている。 定住生活の影響を... 続きをみる

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  • 国際資本家たちを潤しながら乗っ取られた人生を生きる

    ワクチン、輸血、電力、ガソリン、デジタル放送、スマートフォン、クレジットカード、遺伝子組み換え植物、インターネットビジネスなどなど、私たちの暮らしは、一方で、資源や権利、業界を独占する相手に対して、さまざまな形でいつの間にか収益を与えている。同時に、ワクチンや輸血、原発事故、大気汚染、電磁波、情報... 続きをみる

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  • いなかぐらし

    10年以上前、東京から実家付近の町に引っ越しをした。 田舎は都会のスマートさを演出するためのしわよせがぎっしり詰まった場所だった。 遠くに本社を置く大会社が経営する工場からは、 どうみても垂れ流しに見える廃液が川に流されている。 煙突から悪臭のする煙を流し続ける、同じく大会社の工場がある。 山に行... 続きをみる

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  • xxx48

    農産物は本来、一つ一つ味が違う。 かつ丼も、すしもそうである。 個人商店で食事をすると、 当たり外れの大きさに感動する。 原価率も高そうに思えることが多い。 フランチャイズのチェーン店は、 接客もスマートで、 多くの客の中に紛れて食事ができる分だけ 利用しやすい。 私もフランチャイズを選ぶことが多... 続きをみる

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  • 眼鏡と入れ歯がくれた命

    高校卒業の頃に悪くなった目は、それ以来悪化を続け、眼鏡を作り直すたびに度が進んだ。今では眼鏡がなくては何もできない。 甘い物好きがたたって、右下の歯が親知らずを含め3本欠けたため、部分入れ歯を入れた。 こうして、50代を迎えて見ると、人の活動の最盛期は30代あたりにあり、50歳という年齢はもう、仕... 続きをみる

  • 昨日の記事はウソでした

    足跡を残し、 野草を食べていたのは カモシカでした。 糞があったので 調べてみたところ、 カモシカの糞でした。 ウサギやイノシシではないことはわかっていたので、 タヌキかなと思いましたが、 カモシカとは思いませんでした。 野草の茎の上のほうだけを食べるのは カモシカの食べ方なのでしょう。 イノシシ... 続きをみる

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  • 山でイノシシを感じる

    山へ行ってきました。 急な斜面と、その谷間にある平坦な湿地と、 この斜面と湿地の境界を流れる小さな流れのある、 なかなか面白い地形の山でした。 奥行き100メートルほどのほんの狭い場所です。 道のない山でしたが、湿地部分はひどくぬかるみもしない割に草木が少なく、 道路脇の藪を抜けてしまえば、なんと... 続きをみる

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  • 生命にとって心地よい生き方は生命らしい生き方

    『逝きし世の面影』という名作がある。 この本を読んでから 今の世界を見直してみると、 大きな矛盾に気づく。 明治維新以降日本は近代国家になって 身分制度もなくなり、 やがて普通選挙も実施されて だんだんとよい社会になっているはずだった。 実際には、 日本だけでなく 世界中が救いをなくしている。 情... 続きをみる

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  • 動物園にて

    久しぶりの動物園。 檻の中の動物たちが 野生にいるときに出会ったことを想像しながら 回ってきた。 まったく目の会わない動物たちもいた。 チンパンジーやゴリラ、オランウータン、フクロテナガザル、そしてライオン。 でも、檻の前に立ち止まった私に、 何かを期待するように視線をくれる動物たちもいた。 鳥 ... 続きをみる

  • ゆっくり燃えれば花火、一気に燃えれば爆発

    私たちはゆっくり燃える命を感じる 不器用で 制約ばかりで 苦しみや 不快の多い 時間そのものを 命として過ごす。 このまま 苦しみや不快を減らし、 効率性を目指した(頭で考える)世界が 実現されていってしまうと 私たちはゆっくり燃える命を持たなくなる。 それは線香花火を楽しむ時間がなくなり、 ダイ... 続きをみる

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  • 作られた世界

    私たちの生きる場所と 人類が長く続けてきた生活がまだ残る場所の 違いを表そうと 絵を描いてみた。 片方に私たちが生きる場所を象徴する言葉を集めた。 中央銀行 世界銀行 IMF 開発 経済発展 Facebook 国連 ユニセフ… さて、もう片方に何と書こうかと迷った。 お日様 水 山 カラハリ 熱帯... 続きをみる

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  • きかいか

    田舎ではエンジン音が鳴り響く。 草刈り機 農薬噴霧器 トラクター 耕運機 草刈り機のむき出しのエンジンはけたたましい。 機械によって暴力的に破壊されていく世界で 小さな虫やカエルが潰されていく。 しかし、 市場経済に組み込まれた生活は、 草刈り機を使う以外の選択肢を与えない。 市場経済は いろいろ... 続きをみる

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  • ハキリアリが勢力を広げることと、西洋文明が世界を覆うことは本質的に同じ

    『ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物』を読んだ。 人類の未来を考える上で多いに有用な情報を得ることができた。 ・社会性の昆虫は単独生活を送る昆虫よりも優位である ・農耕に手を染めることで利用できる資源が増える ・葉を運ぶための専用の道を整備することで効率が高まっている ・ハキリアリたちの進化は比較的... 続きをみる

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  • 脱洗脳

    小石を積むように1冊ずつ選びながら読んだ本たち。 覚醒する心体 ピダハン 子どもの文化人類学 逝きし世の面影 食べられるシマウマの正義 食べるライオンの正義 森の猟人ピグミー 偽情報退散! マスコミとお金は人の幸せをこうして食べている 水木サンと妖怪たち: 見えないけれど、そこにいる アボリジナル... 続きをみる

  • 断食。不眠。水断ち。

    『ほとんど食べずに生きる人』がいます。 修行として、ほぼ7日間不眠、断食、水断ちを続ける人もいます。 (『『この世に命を授かりもうして』) こうした人々は、子を生み育てるという営為の中でこうした超人的な能力を発揮しているわけではなく、そうした生物としての活動とは離れたところで行っています。 一方、... 続きをみる

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  • 歌と踊り

    比較的テンポの速い単調な動きの繰り返しは 誰にでもできて アドレナリンを適度に出すことができる 手段になる。 特別な人だけが 訓練を積んだ果てにできて 他の人々を楽しませるものではない。 もしも、こうした歌や踊りが 人の本来の歌や踊りであったとしたら 私たちはいつかそれを忘れている。

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  • 群れを作れば強くなるが、分業は個体の幸福度を下げる

    『ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物』を読んだ。 ハキリアリの話ばかりではなく、より広く社会性昆虫全体の話や、葉を切ることはしないで、落ち葉を利用する近縁種の話などが書かれており面白い。 中でも感心させられたのが、社会性昆虫は単独生活の昆虫たちよりも優位であり、より快適な環境を占めているという話だっ... 続きをみる

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  • 孫悟空とお釈迦様の指と今の私たち

    子どもの頃に読んで記憶に残っている話が誰にでもあるだろう。 私が印象深く覚えているのは、バベルの塔、パンドラの箱、アダムとイブ、杞憂、塞翁が馬、鶏頭牛後などだが、その一つに孫悟空とお釈迦様の手のひらの話も印象深く記憶している。 こんな話だ(孫悟空 ソンゴクウ 中国の神話・民話 :幻想世界神話辞典よ... 続きをみる

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  • 水のある場所:川、大気中…生物の体内

    地球にはアマゾン川、揚子江、インダス川などの大河がある。 けれど地球上の川を流れる水をすべて集めても 地球上の水の0.00012%しかならないらしい。 (ただし、湖水や沼地には河川水の100倍以上の水がある)。 驚いたことに、大気中の水は、川を流れる水の10倍近いという(0.00094%)。 そし... 続きをみる

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  • 手という武器

    ヒトは牙もなければするどい爪もなく、 速く逃げる足もなければ、 カメのような甲羅もない、 さらに言えば毒も持たない。 だからヒトは弱い生き物だという人がいる。 しかし、物をつかむことのできる手は それを補って余りある大きな武器だ。 物を振り回す。 石を投げつける。 拳で殴る。 口や角、後ろ足でしか... 続きをみる

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  • 一流スターの映像と目の前の大根役者

    映画ができ、テレビが普及して、 大根役者たちの居場所がなくなった。 代わりに、 これは素晴らしいという俳優たちの演技を楽しむことが できるようになった。 そうだろうか。 日常的に接する情報のほとんどが間接的な情報、 つまり、目の前で確認することのできない情報ばかりになった 今の生活を振り返ると直接... 続きをみる

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  • くだものを感じる梅干し

    梅が熟してくると それはおいしそうな香りがしてきます。 もちろん残念ながらそのまま食べることはできません。 でも、程良く熟した梅干しを使い 昔ながらの作り方で作った梅干しは 食べたときにただ酸っぱいだけではない くだもののおいしさがあります。 未熟なくだものがおいしくないように 未熟な梅を使って作... 続きをみる

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  • さわやかなビワの味

    去年から実を付け始めたビワが 1年でうんと伸びて 今年は実の数もずっと増えました。 買って食べるビワとは違って こぶりで種ばかりのような実です。 でも、もぎたてのビワは かんきつ類のような酸っぱさもあって ビワの木があるゆえの ぜいたくを教えてくれます。 『ビワの葉自然療法―体と心がよみがえる』

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  • 甘い水

    蛍を誘いながら、 こっちの水は甘いぞと歌った 人たちがいたのは ずっと昔のこと。 たくさんの動物の排泄物が混ざっていても それ以上に微生物たちの活動が活発で 水が浄化されていると 水は甘くなるようだ。 (『食べられるシマウマの正義 食べるライオンの正義―森の獣医さんのアフリカ日記』) 昔は、日本の... 続きをみる

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  • 命の輝き

    光と水と空気が命を育み、 命は輝きを見せる。 しかし、命は過酷である。 命が輝きを見せるのは 新陳代謝の激しさがあるからだ。 次から次へと生まれる命が 輝きを増す命が育つ一方で 多くの命は親から受け継いだ多少の不都合や運の悪さによって おさなくして消えていく。 おさない時代を乗り越えて 輝いたかに... 続きをみる

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  • サンダルで歩いて

    私は生活の中であまり歩かない。買い物に行くときに歩く程度である。ただ、外を歩くときは、踵ひもの付いたサンダルを履いて歩くことにしている。 ([ダンロップ] DUNLOP DCS 62 メンズ コンフォート トング サンダル) 以前の製品と比べて小指側の皮が少なくなっているため少し歩きにくくなってし... 続きをみる

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  • 千葉県から、およそ7500年前に作られた舟が出土している。いわゆる縄文時代の人々は舟で神津島まで渡って黒曜石を採取したり、津軽海峡を渡って豚を運んだりしていたらしい。縄文時代の人々は舟を知らなかったと思い込んでいると、この事実に驚かされる。 舟を利用し始めたのは、農耕を開始した時期よりも後なのだろ... 続きをみる

  • 使用人口400人の言語

    『ピダハン―「言語本能」を超える文化と世界観』の概要説明につぎのようにある。 ピダハンはアマゾンの奥地に暮らす少数民族。 四〇〇人を割るという彼らの文化が、チョムスキー以来の言語学のパラダイムである「言語本能」論を揺るがす論争を巻き起こしたという。 400人を割るという表現を読んで、私は、この言語... 続きをみる

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  • ヒトが本格的に火を使い始めたのは、10万年ほど前からだ(北京原人ではなく私たちと同じホモサピエンスになってからだ)。北京原人を持ち出すのは、ミスリードの印象を受ける。 火の使用は、暖をとること、獣から守ること、調理することを可能にしたという。 本当だろうか。 パタゴニアに住んでいたヤーガン族は火を... 続きをみる

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  • 森の中

    森の外から 森の中に入ると 森は怖さを感じさせる。 森の中にいると 人は五感を使うようになる 生命に囲まれているとことを知ること 人間の力を超えた自然に身を委ねる 森は安心感を感じさせる。

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  • もったいない

    創作者たちは 良く知られている名前を使って 物語を作っていく。 アインシュタイン イスラム教徒 アーリア人 売春婦 ベンチャー企業 けれど ほとんどの創作者は 実態を知ってなどいない。 ただ、使い勝手のよいキャラクターとして これらの名前を使うだけの話だ。 「ブッシュマン」の姿を 創作者たちは 文... 続きをみる

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  • こじんまりとした幸せ

    多くの人が集まり、 協力し合うこと、 分業し合うこと、 都合し合うことで できることは たくさんある。 物が行き来することで 暮らしは豊かになる。 けれど、 こじんまりとした暮らしには こじんまりとした暮らしならではの 意味がある。 そして、 本当の生き方は こじんまりとした暮らしの中にある。 (... 続きをみる

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  • 遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ

    子猫たちがようやく駆けまわれるようになったとき 母猫は遊び相手ができたとばかりに子猫たちを追いかけ そのあまりの迫力に子猫たちは狭い場所へと逃げ込んでいた。 動物園の母ホッキョクグマはふざけすぎてコグマに怒られる。 おばあちゃんオランウータンは曾孫ほど歳の離れた子どもと遊ぶ。 もちろん我が子ではな... 続きをみる

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  • 東進文明と西進文明

    東進文明(植物文明、環太平洋生命文明圏)とは、長江流域で誕生して東へと進んだ文明であり、限られた大地の資源を循環的に使うことによって持続可能な社会を構築することを目指した文明である。 西進文明とは、西アジアに誕生して西へと進んだ文明であり、未開野蛮の原野が存在することを必要とし、自然の資源を一方的... 続きをみる

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  • 蟻や蜂の記憶

    蟻の暮らしは大変だ 高い木の上から落ちたり 急な雨に流されたりすることもあるだろう。 巣のない虫ならどこにたどりつこうがかまわないだろう。 しかし、蟻には戻らなければならない巣がある。 いきなり、どこともわからない場所まで運ばれて 巣に戻ることなどできるのだろうか。 蟻も蜂と同じように太陽の角度を... 続きをみる

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  • 徳川期日本のおだやかさ

    町のあちらこちらから 力を合わせてゆったりと仕事をする人々の歌が聞こえる。 職人たちが小さな工房で商品を作り、売っている。 実用品だがこだわりのこもった愛すべき作品たち。 子どもは少し大きくなると近所の子どもたちに交じって遊ぶように 家から放りだされる。 小さな子どもを持つ男親たちは、 我が子の健... 続きをみる

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  • 動物と植物の遺伝子は15%が共通だ

    多くの実をつけながらそのほとんどがただ地面に落ちて発芽することなく吸収されていくドングリ。 多くの卵を産みながらそのほとんどが孵化直後に食われていく魚たち。 もう秋が来ようとしているのに新しく芽吹く夏の草。運命は決している。 遠く熱帯地方から黒潮によってはこばれてきた伊豆半島の熱帯魚たち。冬は越せ... 続きをみる

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  • 草木と共に生きる

    それぞれの土地にそれぞれの草木が育ち それぞれの虫や鳥、獣が生き それぞれの人が生きる。 それぞれの人がそれぞれに 草木と向き合い 草木もまた人と向き合う。 森を切り開く者もいれば 森を焼く者もおり 森に生きる者もいる。 切り開かれた森は消滅し 焼かれた森は復活し 生きる森は続く。 人は草木と共に... 続きをみる

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  • 島の暮らし

    島で暮らすには 電気やガスや水道がないほうがいい。 お金のかかる暮らしを求めてしまったら 島を全部取られてしまう。 若者は横柄な観光客を相手にへこへこするか、 島外に出稼ぎに出てしまう。 島で暮らしていくには 昔ながらの暮らしがいい。 ワクチンも、学校も、教会もいらない。 参考文献 『トンガの文化... 続きをみる

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  • 青天の霹靂/新聞テレビから離れなければはいけない理由

    目の前に美しい景色が広がっていたとしても 虚像かもしれない黒雲にばかりとらわれていると 最初は青く澄みきっていた湖面に 黒い雲が映り込み やがて周囲が荒れ地になっていく。 私たちが直接確認することのできない情報を 強烈な印象を与える映像と 巧みに選ばれた言葉によって伝えることで、 私たちは、争いに... 続きをみる

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  • 死後の世界

    死後の世界があるかどうかはわからないけれど 死んだ誰かのことをあなたが今考えているなら あなたの死んだ後に誰かがあなたのことを考えるでしょう。 あなたが誰かのことをふと感じる瞬間があるなら あなたのことをふと感じる誰かがいることでしょう。 あなたが誰かの声を聞いた気がするときがあるなら あなたの声... 続きをみる

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  • 言葉を持たない動物が群れで狩るということ

    ライオンたちは大型の獲物を狙うとき、 出陣前に互いになめ合って気合を高めるという。 (『サバンナの動物親子に学ぶ』 ハイエナたちは、巣穴を離れる時点で、 すでにどの種類の動物を狙うのかを決めており、 途中で別の種類の動物とすれちがっても 目もくれないという。 (『ハイエナの生態』) 動画を見ている... 続きをみる

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  • バナナ

    バナナの原産地は東南アジアだ。 アフリカでは加熱用バナナを主食として食べている地域があるが、アフリカ原産ではない。 バナナがアフリカに伝わった時期は諸説あり、プランテーション作物としてのバナナが伝わったのは500年前ほどらしいが、加熱用バナナはそれ以前から栽培されている。 そういった意味で、バナナ... 続きをみる

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  • 声、自然言語、人工言語

    動物たちの声と同じように、私たちの肉体と強く結びついていた 当初の言語。 音と意味の間には肉体を通じて直感的に理解できる関係があり、 言葉は少なく、補助的な存在であった。 人の生活も動物たちと同じように、食べ物を得ること、 子を産み育てること、遊びながら心身の能力を高めることで占められていた。 や... 続きをみる

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  • 人の心を感じ取る

    彼は、気持ちの良い青年だ。 広い肩幅。 均整のとれた体つき。 見ていても気持ちのよい食べっぷりで さっさと食事を終える様子は、 やはり男だなと思わせる。 異性にも自然に接しながら 好意を寄せられている。 男性ホルモンがバランスよく分泌されたのだろうと 思わせる雰囲気を全体に漂わせて、 若い時代を謳... 続きをみる

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  • 無限と有限 (アニミズムと人工物)

    大都市郊外の住宅と水田が混在する中に 自然生態園として整備された場所がある。 電動ポンプによって流し込まれた水が大きな池を作り、 子どもたちが水の中のザリガニをつって駆除したり、 水辺の草地で遊んだりできるようになっている。 その一角にテニスコート3面ほどの広さだろうか、 森が作られている。 森の... 続きをみる

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  • 本当は凶暴なカバ

    アフリカで最も人を殺した動物と言われているカバ。 大きく発達した犬歯を見れば、その性質がうかがわれる。 巨体ながら陸上でも俊敏であり、100mを9秒台で走るスピードをもつ。 水中を泳ぐ速度も速く、 モーターボートに向かって来るカバの様子には恐怖を覚える。 草食動物であることを考えれば、 もっと温和... 続きをみる

  • しないこと

    果樹を植えなくとも果実は実る。 家畜を育てなくとも動物は育つ。 空気清浄機を使わなくとも空気は清く保たれ。 浄水器を使わなくとも水は浄化される。 野草は栄養と薬効に優れ、 野の獣は人を病的に太らせない。 私たちは、ほとんど何もしなくてもうまくいっていた 自然界に手を加え続けて、 自力であらゆること... 続きをみる

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  • 塗り替える歴史=フラ、バリ、エル・コンドル・パサー

    本来のフラダンスはずっとゆったりした動きの踊りであった。 本来のバリ島に観光客を喜ばせるような踊りはなかった。 フォルクローレとして有名なコンドルは飛んでいくは伝統的な音楽とは無縁であった。 これらとは少し違う事例になるが、 第二次世界大戦後に独立した国々は本来統一性を持たない地域に 無理やり作ら... 続きをみる

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  • 豊かなアフリカ

    人類学・民族学的な資料を通じて知るアフリカの大地は豊かだ。 日本では越冬することのできない瓜類(野生スイカ)が自生しているのは、 大陸最南端に近い場所にあるカラハリ砂漠だ。乾燥してはいるが、 ある意味日本の土地よりも豊かなのだ。 アフリカ最後の裸族と呼ばれたヒデ族が、進んだ農耕社会を築いていたのは... 続きをみる

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  • 明るい方を目指しながら暗黒の宇宙に達する木は地獄まで根を伸ばす

    文明は人を幸せにしたのだろうか。 動物に近い生き方をしている 遊動する狩猟採集者たちの暮らしと 私たちの暮らしを比べてみると 自然の摂理に沿っているのは 明らかに前者である。 私たちは活動力の衰えた人々が大きな発言権を持ち、 対自然ではなく、対人間社会のスキルを持つ 個体が子孫を残す環境を生きてい... 続きをみる

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  • 歯、爪、髪、皮膚

    受精卵はお母さんのおなかの中で 毎回進化の歴史をたどってヒトの形になるという。 ならば、生まれ落ちたときには、 もう全部ヒトなのだろうか。 当然、ヒトなのだが、 過去の紆余曲折を抱え込んでいるという意味では、 カセットテープからCDへと過去を捨てて 変わっていくような無生物とは一線を画している。 ... 続きをみる

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  • 集積

    人のまばらな大地があった。(これを黄金の大地と呼ぼう) 人は狩猟採集に生きていた。 やがて、定住者が生まれ 農耕民が生まれて 人が増えた。 増えた人は、 まばらだった時代の生き方を否定しながら 大地を耕地に変えていった。(これを銅の大地と呼ぼう) 耕地が生まれるのは 植物の生育が適度に保たれる温帯... 続きをみる

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  • フクロウを育てる

    空気を吸うことさえ有料で、 しかも、 この料金の一部は まったく気付かないうちに 「フクロウ」に自動で送金される ようになっていたとしたらどうだろう。 とんでもない妄想に思えて、 妄想ではなく ほとんど事実なのである。 しかも、この「フクロウ」に送金する仕組みを 支えているのは、 ろくでもない詐欺... 続きをみる

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  • 記憶、感情、思考は細胞にある

    「こころ」はいつ誕生したのか。 人は人にだけ「こころ」があるという。 しかし、単細胞生物にも、 好みや、記憶があることがわかってきている。 ゾウリムシや粘菌がそのことを教えてくれる。 私たちの体を構成する細胞はどれ一つをとっても 全体のことなど知る由もない。 それにも関らず、私たちは一個体として思... 続きをみる

  • 強すぎる光

    言葉が作り上げた世界は 私たちを強すぎる光で照らす。 あるべき輝かしい姿をかかげて 本来見えていたはずの世界を隠してしまう。 光によって照らされた部分は白く照り、 黒い闇を作る。 淡泊に通り過ぎていくはずだった事柄が 澱として残り、悪意を産んでいく。 本来見えるはずの世界を見るには、 言葉によって... 続きをみる

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  • 体内吸収

    人が一日に摂取する食べ物の重さは1.4kg~2kg程のようです。 うち、水分が1kg以上。(食事は一日何グラムくらい食べますか?) 一方、一日の呼吸量は、約20Kg。(「人間は1日にどれくらいの空気をすうの?」) 固体や液体として体内に入る分量の10倍もの分量が 私たちの体を通過していきます。 だ... 続きをみる

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  • ちちちつち

    血 乳 土 blood breast milk soil 異なる言葉は異なる世界観を反映しているという。 しかし、それだけではないと思う。 色にイメージが付随しているように 音にもイメージが付随している。 そのことが、 絵を描く道具が変われば 描く絵が変わるような影響を 言語生活に与えている。 血... 続きをみる

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  • 人間が好き

    『人間が好き』より 人の生と死 人の生き方について アマゾンの先住民から学びます。 ========================== 「死ぬときも 生まれてきたときと同じように なにも 特別なことはおきません 生も死も 祖先とつながる川の流れの一部なのです ですから 死をおそれることはありませ... 続きをみる

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  • つばめがきた

    川の土手を歩いていたら、ツバメが2羽飛んでいた。 私たちの目にはまるで見えない小さな虫を、 ツバメたちは空を素早く飛びながら見つけ出して器用に捕えるらしい。 まだまだ虫の活動も本格的にならないと思えるこの季節に、 ツバメたちはもうやってきて子育てを始めようとしている。 そんな大量の獲物を捕らえるこ... 続きをみる

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  • ガンバレ

    家族を持ち、子どもやローンを抱えたサラリーマンは、独身者よりも重宝される。 多少の無理を言っても、子どものため、家のためにと頑張るからである。 これが独身者だと、一人分くらいなんとか稼げると、会社を辞めていってしまう。 一人暮らしであれば、適度に力を抜き、 どんな身なりをしていようとかまわないと開... 続きをみる

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  • 太陽神

    私たちが生存するためになくてはならない太陽。 しかし、それは私たちに恵みをもたらすだけの存在ではない。 地球温暖化とは比べようもない大きな気候変動の原因にもなりえる存在で、 命を一瞬にして死に絶えさせるような高温を発し、 大気に守られた私たちにも 皮膚がんや白内障をもたらすものでもある。 太陽の恵... 続きをみる

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  • この世の区切り方

    おいしい うれしい かなしい いたい つらい おもしろい こういった言葉を覚えていくには、 子どもの頃に、子どもに共感しながら 「おいしいね」「たのしいね」と教えてくれる 大人が近くにいなくてはいけないという。 そうしないと子どもは今感じている感情が 「たのしい」なのか「おもしろい」なのかわからな... 続きをみる

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  • 雨の中、ラブラブなゴリラ・シャバーニ&アイ 雨の中、ラブラブなゴリラ・シャバーニ&アイ(東山動植物園)Goriiia Love each other in the rain 恋人同士のようにふざけあい、わらうゴリラの姿。 やっぱりゴリラはヒトに近い動物なんだ。 というわけでもなく、恋人同士のように... 続きをみる

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  • 新天地

    新天地を求める旅は苦しかった。 淡水のない環境 水中での出産と授乳 呼吸の苦しさ。 それでも新天地は、豊かであった。 そうして仲間が増えていった。 豊かだった新天地の競争が激しくなる中で、 あるものは、深海へと進んだ。 マッコウクジラは反響定位(エコーロケーション)に用いていた脳油を、 別の用途に... 続きをみる

  • 感じる

    樹液が甘いと聞いた日、違和感を覚えた。 蜜が甘いことも、果実が甘いことも当たり前だと思っていたのに、樹液が甘いと聞いた途端、「えっ!」と思った。 よくよく考えてみれば、植物の中の糖分が密になり、果実の甘味になるのだから、樹液が甘くても当たり前だった。 「甘い」ということも、物質そのものの性質ではな... 続きをみる

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  • けもの 毛物 獣

    ある日、夜の闇が怖くて、道を進むことができなくなった。 僕は、動物たちの姿を思い出していた。 痛みに強く、平気な顔をしている狼。 毛皮に包まれどっしりとしたクマ。 寒さも平気なカモシカ。 僕もまた、そんなケモノの一頭だと想像してみた。 心細い夜を一頭で過ごす、 親から離れたばかりの若い個体の姿や、... 続きをみる

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  • 深く潜る

    海に潜り、アワビ、ウニ、イセエビなどを獲る。 海から生まれたような女性たちが海に潜る。 舳倉島を訪れたイタリア人は、同じく海に囲まれながら 海を怖がる同国人と、海に遊ぶ日本人がまったく違うことに驚いた。 しかし、深い海の中は、魔界であることに違いはない。 水中眼鏡もなかった縄文時代、海に潜る人々は... 続きをみる

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  • 月に土はない 土は生物の活動があって初めて作られる。 土は不衛生である。 だから、土なしで植物を育てようとする人間がいる。 しかし、土の上で育たなかった植物は 人を養わない。

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  • 「不実な美女か貞淑な醜女か」

    文章力の怖さは、楽しく面白い文章であれば、虚構を信じ込ませることができる点だ。 むしろ、楽しい文章でなければ内容を伝えることもできない。 そうして、事実ではない情報が事実として広まり、人間界ができていく。

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  • 火を放つ

    オーストラリアの先住民、アボリジニは、狩猟採集の暮らしを続けてきたが、他の地域の狩猟採集者たちとは一風変わっていた。火を巧みに操って、草原や疎開林を頻繁に焼いてきたことである。 森林に火をつけよ オーストラリア・アボリジニの炎のコントロール 一説によると、1万年前にはすでに農耕を知っていたかもしれ... 続きをみる

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  • みどり

    凶暴な緑 侵略する緑 阻む緑 圧倒する緑 過酷な緑 争う緑 太陽と水の恩恵があるとき 緑は強い

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  • 見えない世界

    私たちは目に見えない小さな生き物に囲まれて暮らし、 目に見えない空気を吸って生きる。 土に埋もれた樹の根も、 樹の幹を流れる水も、 私自身の背中でさえも 私の目には見えない。

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