るびりんブログ

鼻に風の当たる場所でなければ、頭がぼんやりしてしまって考えることができない。

山でイノシシを感じる

山へ行ってきました。


急な斜面と、その谷間にある平坦な湿地と、
この斜面と湿地の境界を流れる小さな流れのある、
なかなか面白い地形の山でした。
奥行き100メートルほどのほんの狭い場所です。


道のない山でしたが、湿地部分はひどくぬかるみもしない割に草木が少なく、
道路脇の藪を抜けてしまえば、なんとか歩けるようになっています。


山は、下草の生い茂る、分け入りにくい場所よりも、
あまり下草のない、なんとか歩くことのできる場所のほうが多いようです。


しばらく人が足を踏み入れていないと思われるこの山の中に、
イノシシの足跡がありました。


湿地でカエルかカニを探したような穴があり、
泥を体にぬりたくるぬたばとして利用したらしい水のたまったくぼみがあり、
あまり多くはありませんが、イノシシの蹄の跡がありました。


斜面のほうはといえば、45度以上ありそうな急な斜面でしたが、
少し登ってみました。3メートルほど登ったところで、
降りられなくなってはいけないと考えていったんあきらめて湿地部分に戻りました。


先ほどは気づかなかったのですが、
湿地に生えている野草の中で、特定の野草だけ、
茎を途中で折った跡があることに気づきました。


どうやらイノシシが食べたようです。
もしかすると、この野草は食べることができるのかもしれない。
鳥や虫が食べていても安全とは限らないそうですが、
イノシシが食べるものはどうでしょうか。


そんなことを考えているうちに、ピンときました。
「斜面に獣道ができていて上に登れるるかもしれない。」


予想は当たり、イノシシの作った道を使って
斜面を登ることができました。


斜面の上にも、イノシシが活動した跡がところどころにあり、
夜になれば、ここを歩いているのだろうと想像して
楽しんでみました。


普段、野生動物と接する機会がない生活ですが、
今日はこうして間接的にイノシシと接することができ、
活力をもらいました。


夜になった今、
今日の私の足跡を見つけたイノシシが
侵入者に気づいて警戒している頃かもしれません。