るびりんブログ

鼻に風の当たる場所でなければ、頭がぼんやりしてしまって考えることができない。

断食。不眠。水断ち。

ほとんど食べずに生きる人』がいます。
修行として、ほぼ7日間不眠、断食、水断ちを続ける人もいます。
(『『この世に命を授かりもうして』


こうした人々は、子を生み育てるという営為の中でこうした超人的な能力を発揮しているわけではなく、そうした生物としての活動とは離れたところで行っています。


一方、動物たちは、子どもを育てながら、私たちにはまねのできない、断食、水断ち、不眠を実現しています。


クマは5か月程の冬眠期間中に出産し、子を育てます。


クジラ類は、脳を半球づつ休ませることで不眠を実現しています。
クジラは淡水を飲む必要もありません。


シロオリックスは水を飲まなくても乾燥した植物から得られる水だけで生きていくことができます。


こうした能力は厳しい環境に生きる中で次第に得られたものなのでしょう。


快適な環境に生きるならばこうした能力はあっという間に失われるでしょう。
厳しい環境は、よりその環境に適した能力を延ばすことになるでしょう。


一方で自動車やコンピューターという便利で快適な道具を生んで肉体を劣化させながら、他方ではより多忙になり、よりストレスフルになってタフさを要求する私たちの暮らし。また、各種補助器具によって、肉体の劣化を補うあり方は、私たちをどこに連れていくのでしょうか。


結局、肉体はいらないというところまで行きついてしまうのでしょうか。それとも、眠ることも食べることもほとんど必要としない超人たちの世界になるのでしょうか。


今のすう勢は、肉体を排除する方向に進んでいると私は見ています。