るびりんブログ

鼻に風の当たる場所でなければ、頭がぼんやりしてしまって考えることができない。

言葉を持たない動物が群れで狩るということ

ライオンたちは大型の獲物を狙うとき、
出陣前に互いになめ合って気合を高めるという。
(『サバンナの動物親子に学ぶ


ハイエナたちは、巣穴を離れる時点で、
すでにどの種類の動物を狙うのかを決めており、
途中で別の種類の動物とすれちがっても
目もくれないという。
(『ハイエナの生態』)


動画を見ていると、
親子連れのヤギュウを襲うオオカミたちは
子牛だけを標的にしている。
だから、母牛に仕掛ける行動は
子牛から母牛を引き離すための行動だけである。


一方、カバの親子を狙うライオンは
母カバだけを標的にし、
傍らの子カバは無傷のままたたずんでいたりする。


言葉を持たない動物たちがどうやってこのような
意思疎通を図っているのかはなぞである。


しかし、言葉のない世界であるからこそ、
仲間の様子をよく観察し、
熟練した個体の行動を知り、
何度も狩りに参加することで、
このような意思疎通が可能になっているのだろうと
私は考えている。


もし、情報を読み取ることができない
個体が生まれてくれば
この個体は、早晩、命を落とすことになろう。


そうして、意思疎通のできる個体だけが
群れにとどまっていくのだろう。


「空気が読めない」と言ってはいられないのだ。