るびりんブログ

鼻に風の当たる場所でなければ、頭がぼんやりしてしまって考えることができない。

2017年1月のブログ記事

  • 増補改訂版 なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか ルールメーキング論入門 (ディスカヴァー携書)

    人類学を学ぶことは、現代とは別の価値基準を持って社会を作りあげてきた人々の価値観を知ることである。そこから見えてくるのは、人口増加をどう抑えるのか、環境破壊をどう防ぐのか、周辺の事なる言語を話す人々とどう付き合っていくのかという課題に取り組んできた人々の知恵である。 『平等と不平等をめぐる人類学的... 続きをみる

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  • アニミズム/自然神/工業神―人/民/パーフェクトヒューマン

    『治療という幻想』には、神について記述されている(260~261ページ)。 「初めにことばがあった。ことばは神と共にあった。ことばは神であった」 数千年前、自然神はこのことばを現在の人間に受肉させたというのが、古い思想である。そして、奇妙はことに、工業の次に控える神も、同様に純化された言語にこだわ... 続きをみる

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  • マスコミの恐ろしさ

    マスコミは恐ろしい どのような人々にあこがれればよいのかを示唆してくることがおそろしい 楽しい時間を与えてくれる仲間のように振る舞っていることがおそろしい おしゃべりを一方的に続ける人のように考える隙を与えないことがおそろしい 事実関係を確認できないように身内で固めていることがおそろしい 正義を体... 続きをみる

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  • 文明化によって人の本来の生き方ができなくなっているという圧倒的事実

    人が人として生きるためには、生後三年間の養育者との安定した関係が必要である(農耕を知らない間、人の出産間隔は長く、これが可能だった)。この三年間に十分に愛着することで、オキシトシンの分泌があり、人は愛を知るのである(『愛は化学物質だった!?』)。そして、自分を肯定的に受けとめ、生きることに希望を持... 続きをみる

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  • 「親の暮らしは豊かだが、子の新規参入は困難だ。ならば親と暮らそう。」とニホンカモシカやオオカミは言った。

    ニホンカモシカの母親は、一年に一度子を生む。そして、次の子が生まれる前に前の年に生まれた子をなわばりから追い出してしまう。しかし、食糧が豊かな年には、そのまま居座らせることがあり、三頭の子が母親と一緒に暮らしていることもあるのである。(『野生のカモシカ』)食糧が豊かであれば、さっさと子を追いだして... 続きをみる

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  • カネのことを真剣に考えたら、人類史が見えたという極めて重要なお話

    人類史は、遊動する狩猟採集者→定住した狩猟採集民→支配者と農産物納税者→支配者と金銭納税者の歴史 遊動する狩猟採集者 人の本来の生き方は、大型霊長類の一種であることや、歩くことに適した身体を持つこと、大脳が発達することを前提とすれば、群れを作って一定の縄張りを持ち、この縄張りの中を遊動しながら狩猟... 続きをみる

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