2017年5月のブログ記事
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目の前に美しい景色が広がっていたとしても 虚像かもしれない黒雲にばかりとらわれていると 最初は青く澄みきっていた湖面に 黒い雲が映り込み やがて周囲が荒れ地になっていく。 私たちが直接確認することのできない情報を 強烈な印象を与える映像と 巧みに選ばれた言葉によって伝えることで、 私たちは、争いに... 続きをみる
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ライオンたちは大型の獲物を狙うとき、 出陣前に互いになめ合って気合を高めるという。 (『サバンナの動物親子に学ぶ』 ハイエナたちは、巣穴を離れる時点で、 すでにどの種類の動物を狙うのかを決めており、 途中で別の種類の動物とすれちがっても 目もくれないという。 (『ハイエナの生態』) 動画を見ている... 続きをみる
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動物たちの声と同じように、私たちの肉体と強く結びついていた 当初の言語。 音と意味の間には肉体を通じて直感的に理解できる関係があり、 言葉は少なく、補助的な存在であった。 人の生活も動物たちと同じように、食べ物を得ること、 子を産み育てること、遊びながら心身の能力を高めることで占められていた。 や... 続きをみる
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大都市郊外の住宅と水田が混在する中に 自然生態園として整備された場所がある。 電動ポンプによって流し込まれた水が大きな池を作り、 子どもたちが水の中のザリガニをつって駆除したり、 水辺の草地で遊んだりできるようになっている。 その一角にテニスコート3面ほどの広さだろうか、 森が作られている。 森の... 続きをみる
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本来のフラダンスはずっとゆったりした動きの踊りであった。 本来のバリ島に観光客を喜ばせるような踊りはなかった。 フォルクローレとして有名なコンドルは飛んでいくは伝統的な音楽とは無縁であった。 これらとは少し違う事例になるが、 第二次世界大戦後に独立した国々は本来統一性を持たない地域に 無理やり作ら... 続きをみる
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明るい方を目指しながら暗黒の宇宙に達する木は地獄まで根を伸ばす
文明は人を幸せにしたのだろうか。 動物に近い生き方をしている 遊動する狩猟採集者たちの暮らしと 私たちの暮らしを比べてみると 自然の摂理に沿っているのは 明らかに前者である。 私たちは活動力の衰えた人々が大きな発言権を持ち、 対自然ではなく、対人間社会のスキルを持つ 個体が子孫を残す環境を生きてい... 続きをみる
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「こころ」はいつ誕生したのか。 人は人にだけ「こころ」があるという。 しかし、単細胞生物にも、 好みや、記憶があることがわかってきている。 ゾウリムシや粘菌がそのことを教えてくれる。 私たちの体を構成する細胞はどれ一つをとっても 全体のことなど知る由もない。 それにも関らず、私たちは一個体として思... 続きをみる
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月に土はない 土は生物の活動があって初めて作られる。 土は不衛生である。 だから、土なしで植物を育てようとする人間がいる。 しかし、土の上で育たなかった植物は 人を養わない。