るびりんブログ

鼻に風の当たる場所でなければ、頭がぼんやりしてしまって考えることができない。

2017年5月のブログ記事

  • 草木と共に生きる

    それぞれの土地にそれぞれの草木が育ち それぞれの虫や鳥、獣が生き それぞれの人が生きる。 それぞれの人がそれぞれに 草木と向き合い 草木もまた人と向き合う。 森を切り開く者もいれば 森を焼く者もおり 森に生きる者もいる。 切り開かれた森は消滅し 焼かれた森は復活し 生きる森は続く。 人は草木と共に... 続きをみる

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  • 島の暮らし

    島で暮らすには 電気やガスや水道がないほうがいい。 お金のかかる暮らしを求めてしまったら 島を全部取られてしまう。 若者は横柄な観光客を相手にへこへこするか、 島外に出稼ぎに出てしまう。 島で暮らしていくには 昔ながらの暮らしがいい。 ワクチンも、学校も、教会もいらない。 参考文献 『トンガの文化... 続きをみる

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  • 青天の霹靂/新聞テレビから離れなければはいけない理由

    目の前に美しい景色が広がっていたとしても 虚像かもしれない黒雲にばかりとらわれていると 最初は青く澄みきっていた湖面に 黒い雲が映り込み やがて周囲が荒れ地になっていく。 私たちが直接確認することのできない情報を 強烈な印象を与える映像と 巧みに選ばれた言葉によって伝えることで、 私たちは、争いに... 続きをみる

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  • 死後の世界

    死後の世界があるかどうかはわからないけれど 死んだ誰かのことをあなたが今考えているなら あなたの死んだ後に誰かがあなたのことを考えるでしょう。 あなたが誰かのことをふと感じる瞬間があるなら あなたのことをふと感じる誰かがいることでしょう。 あなたが誰かの声を聞いた気がするときがあるなら あなたの声... 続きをみる

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  • 言葉を持たない動物が群れで狩るということ

    ライオンたちは大型の獲物を狙うとき、 出陣前に互いになめ合って気合を高めるという。 (『サバンナの動物親子に学ぶ』 ハイエナたちは、巣穴を離れる時点で、 すでにどの種類の動物を狙うのかを決めており、 途中で別の種類の動物とすれちがっても 目もくれないという。 (『ハイエナの生態』) 動画を見ている... 続きをみる

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  • バナナ

    バナナの原産地は東南アジアだ。 アフリカでは加熱用バナナを主食として食べている地域があるが、アフリカ原産ではない。 バナナがアフリカに伝わった時期は諸説あり、プランテーション作物としてのバナナが伝わったのは500年前ほどらしいが、加熱用バナナはそれ以前から栽培されている。 そういった意味で、バナナ... 続きをみる

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  • 声、自然言語、人工言語

    動物たちの声と同じように、私たちの肉体と強く結びついていた 当初の言語。 音と意味の間には肉体を通じて直感的に理解できる関係があり、 言葉は少なく、補助的な存在であった。 人の生活も動物たちと同じように、食べ物を得ること、 子を産み育てること、遊びながら心身の能力を高めることで占められていた。 や... 続きをみる

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  • 人の心を感じ取る

    彼は、気持ちの良い青年だ。 広い肩幅。 均整のとれた体つき。 見ていても気持ちのよい食べっぷりで さっさと食事を終える様子は、 やはり男だなと思わせる。 異性にも自然に接しながら 好意を寄せられている。 男性ホルモンがバランスよく分泌されたのだろうと 思わせる雰囲気を全体に漂わせて、 若い時代を謳... 続きをみる

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  • 無限と有限 (アニミズムと人工物)

    大都市郊外の住宅と水田が混在する中に 自然生態園として整備された場所がある。 電動ポンプによって流し込まれた水が大きな池を作り、 子どもたちが水の中のザリガニをつって駆除したり、 水辺の草地で遊んだりできるようになっている。 その一角にテニスコート3面ほどの広さだろうか、 森が作られている。 森の... 続きをみる

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  • 本当は凶暴なカバ

    アフリカで最も人を殺した動物と言われているカバ。 大きく発達した犬歯を見れば、その性質がうかがわれる。 巨体ながら陸上でも俊敏であり、100mを9秒台で走るスピードをもつ。 水中を泳ぐ速度も速く、 モーターボートに向かって来るカバの様子には恐怖を覚える。 草食動物であることを考えれば、 もっと温和... 続きをみる

  • しないこと

    果樹を植えなくとも果実は実る。 家畜を育てなくとも動物は育つ。 空気清浄機を使わなくとも空気は清く保たれ。 浄水器を使わなくとも水は浄化される。 野草は栄養と薬効に優れ、 野の獣は人を病的に太らせない。 私たちは、ほとんど何もしなくてもうまくいっていた 自然界に手を加え続けて、 自力であらゆること... 続きをみる

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  • 塗り替える歴史=フラ、バリ、エル・コンドル・パサー

    本来のフラダンスはずっとゆったりした動きの踊りであった。 本来のバリ島に観光客を喜ばせるような踊りはなかった。 フォルクローレとして有名なコンドルは飛んでいくは伝統的な音楽とは無縁であった。 これらとは少し違う事例になるが、 第二次世界大戦後に独立した国々は本来統一性を持たない地域に 無理やり作ら... 続きをみる

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  • 豊かなアフリカ

    人類学・民族学的な資料を通じて知るアフリカの大地は豊かだ。 日本では越冬することのできない瓜類(野生スイカ)が自生しているのは、 大陸最南端に近い場所にあるカラハリ砂漠だ。乾燥してはいるが、 ある意味日本の土地よりも豊かなのだ。 アフリカ最後の裸族と呼ばれたヒデ族が、進んだ農耕社会を築いていたのは... 続きをみる

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  • 明るい方を目指しながら暗黒の宇宙に達する木は地獄まで根を伸ばす

    文明は人を幸せにしたのだろうか。 動物に近い生き方をしている 遊動する狩猟採集者たちの暮らしと 私たちの暮らしを比べてみると 自然の摂理に沿っているのは 明らかに前者である。 私たちは活動力の衰えた人々が大きな発言権を持ち、 対自然ではなく、対人間社会のスキルを持つ 個体が子孫を残す環境を生きてい... 続きをみる

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  • 歯、爪、髪、皮膚

    受精卵はお母さんのおなかの中で 毎回進化の歴史をたどってヒトの形になるという。 ならば、生まれ落ちたときには、 もう全部ヒトなのだろうか。 当然、ヒトなのだが、 過去の紆余曲折を抱え込んでいるという意味では、 カセットテープからCDへと過去を捨てて 変わっていくような無生物とは一線を画している。 ... 続きをみる

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  • 集積

    人のまばらな大地があった。(これを黄金の大地と呼ぼう) 人は狩猟採集に生きていた。 やがて、定住者が生まれ 農耕民が生まれて 人が増えた。 増えた人は、 まばらだった時代の生き方を否定しながら 大地を耕地に変えていった。(これを銅の大地と呼ぼう) 耕地が生まれるのは 植物の生育が適度に保たれる温帯... 続きをみる

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  • フクロウを育てる

    空気を吸うことさえ有料で、 しかも、 この料金の一部は まったく気付かないうちに 「フクロウ」に自動で送金される ようになっていたとしたらどうだろう。 とんでもない妄想に思えて、 妄想ではなく ほとんど事実なのである。 しかも、この「フクロウ」に送金する仕組みを 支えているのは、 ろくでもない詐欺... 続きをみる

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  • 記憶、感情、思考は細胞にある

    「こころ」はいつ誕生したのか。 人は人にだけ「こころ」があるという。 しかし、単細胞生物にも、 好みや、記憶があることがわかってきている。 ゾウリムシや粘菌がそのことを教えてくれる。 私たちの体を構成する細胞はどれ一つをとっても 全体のことなど知る由もない。 それにも関らず、私たちは一個体として思... 続きをみる

  • 強すぎる光

    言葉が作り上げた世界は 私たちを強すぎる光で照らす。 あるべき輝かしい姿をかかげて 本来見えていたはずの世界を隠してしまう。 光によって照らされた部分は白く照り、 黒い闇を作る。 淡泊に通り過ぎていくはずだった事柄が 澱として残り、悪意を産んでいく。 本来見えるはずの世界を見るには、 言葉によって... 続きをみる

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  • 体内吸収

    人が一日に摂取する食べ物の重さは1.4kg~2kg程のようです。 うち、水分が1kg以上。(食事は一日何グラムくらい食べますか?) 一方、一日の呼吸量は、約20Kg。(「人間は1日にどれくらいの空気をすうの?」) 固体や液体として体内に入る分量の10倍もの分量が 私たちの体を通過していきます。 だ... 続きをみる

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  • ちちちつち

    血 乳 土 blood breast milk soil 異なる言葉は異なる世界観を反映しているという。 しかし、それだけではないと思う。 色にイメージが付随しているように 音にもイメージが付随している。 そのことが、 絵を描く道具が変われば 描く絵が変わるような影響を 言語生活に与えている。 血... 続きをみる

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  • 人間が好き

    『人間が好き』より 人の生と死 人の生き方について アマゾンの先住民から学びます。 ========================== 「死ぬときも 生まれてきたときと同じように なにも 特別なことはおきません 生も死も 祖先とつながる川の流れの一部なのです ですから 死をおそれることはありませ... 続きをみる

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  • つばめがきた

    川の土手を歩いていたら、ツバメが2羽飛んでいた。 私たちの目にはまるで見えない小さな虫を、 ツバメたちは空を素早く飛びながら見つけ出して器用に捕えるらしい。 まだまだ虫の活動も本格的にならないと思えるこの季節に、 ツバメたちはもうやってきて子育てを始めようとしている。 そんな大量の獲物を捕らえるこ... 続きをみる

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  • ガンバレ

    家族を持ち、子どもやローンを抱えたサラリーマンは、独身者よりも重宝される。 多少の無理を言っても、子どものため、家のためにと頑張るからである。 これが独身者だと、一人分くらいなんとか稼げると、会社を辞めていってしまう。 一人暮らしであれば、適度に力を抜き、 どんな身なりをしていようとかまわないと開... 続きをみる

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  • 太陽神

    私たちが生存するためになくてはならない太陽。 しかし、それは私たちに恵みをもたらすだけの存在ではない。 地球温暖化とは比べようもない大きな気候変動の原因にもなりえる存在で、 命を一瞬にして死に絶えさせるような高温を発し、 大気に守られた私たちにも 皮膚がんや白内障をもたらすものでもある。 太陽の恵... 続きをみる

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  • この世の区切り方

    おいしい うれしい かなしい いたい つらい おもしろい こういった言葉を覚えていくには、 子どもの頃に、子どもに共感しながら 「おいしいね」「たのしいね」と教えてくれる 大人が近くにいなくてはいけないという。 そうしないと子どもは今感じている感情が 「たのしい」なのか「おもしろい」なのかわからな... 続きをみる

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  • 雨の中、ラブラブなゴリラ・シャバーニ&アイ 雨の中、ラブラブなゴリラ・シャバーニ&アイ(東山動植物園)Goriiia Love each other in the rain 恋人同士のようにふざけあい、わらうゴリラの姿。 やっぱりゴリラはヒトに近い動物なんだ。 というわけでもなく、恋人同士のように... 続きをみる

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  • 新天地

    新天地を求める旅は苦しかった。 淡水のない環境 水中での出産と授乳 呼吸の苦しさ。 それでも新天地は、豊かであった。 そうして仲間が増えていった。 豊かだった新天地の競争が激しくなる中で、 あるものは、深海へと進んだ。 マッコウクジラは反響定位(エコーロケーション)に用いていた脳油を、 別の用途に... 続きをみる

  • 感じる

    樹液が甘いと聞いた日、違和感を覚えた。 蜜が甘いことも、果実が甘いことも当たり前だと思っていたのに、樹液が甘いと聞いた途端、「えっ!」と思った。 よくよく考えてみれば、植物の中の糖分が密になり、果実の甘味になるのだから、樹液が甘くても当たり前だった。 「甘い」ということも、物質そのものの性質ではな... 続きをみる

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  • けもの 毛物 獣

    ある日、夜の闇が怖くて、道を進むことができなくなった。 僕は、動物たちの姿を思い出していた。 痛みに強く、平気な顔をしている狼。 毛皮に包まれどっしりとしたクマ。 寒さも平気なカモシカ。 僕もまた、そんなケモノの一頭だと想像してみた。 心細い夜を一頭で過ごす、 親から離れたばかりの若い個体の姿や、... 続きをみる

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  • 深く潜る

    海に潜り、アワビ、ウニ、イセエビなどを獲る。 海から生まれたような女性たちが海に潜る。 舳倉島を訪れたイタリア人は、同じく海に囲まれながら 海を怖がる同国人と、海に遊ぶ日本人がまったく違うことに驚いた。 しかし、深い海の中は、魔界であることに違いはない。 水中眼鏡もなかった縄文時代、海に潜る人々は... 続きをみる

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  • 月に土はない 土は生物の活動があって初めて作られる。 土は不衛生である。 だから、土なしで植物を育てようとする人間がいる。 しかし、土の上で育たなかった植物は 人を養わない。

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