感じる
樹液が甘いと聞いた日、違和感を覚えた。
蜜が甘いことも、果実が甘いことも当たり前だと思っていたのに、樹液が甘いと聞いた途端、「えっ!」と思った。
よくよく考えてみれば、植物の中の糖分が密になり、果実の甘味になるのだから、樹液が甘くても当たり前だった。
「甘い」ということも、物質そのものの性質ではなく、私たちが「甘い」と判断するから甘いだけなのだった。
物質そのものには「甘さ」なんてないのだ。ただ、栄養になる物質を「甘い」と感じるように私たちの体ができあがってきたのだ。
私たちは、私たちにとって有益なものを概ね心地よいと感じる存在なのだった。
人工的な色合いに違和感を覚えるとすれば、それは私たちにとって、おそらくは有益なものではないからなのだろう。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。