るびりんブログ

鼻に風の当たる場所でなければ、頭がぼんやりしてしまって考えることができない。

理想ではなく現実を生きる

名著紹介『身体の人類学』:利己主義者である私たちが生き残る道

書評『身体の人類学 カラハリ狩猟採集民グウィの日常行動』


死ねば砂に帰るだけだと言い
愛人を持つことを認め
他人の子と知りながら育て
プライバシーはありながらも
「秘密を持つことが社会を滅ぼす」

と達観している。


それを実現できるのは理想主義者ではなく
生の知恵を持つ人々であるからだ。


身体に注目しながら行われたフィールド・ワークは、
人にまだ希望はあることを示しているようだ。