るびりんブログ

鼻に風の当たる場所でなければ、頭がぼんやりしてしまって考えることができない。

ベーシックインカムを考える社会と考えない社会

ベーシック・インカム(べーしっく・いんかむ)とは - コトバンク

就労や資産の有無にかかわらず、すべての個人に対して生活に最低限必要な所得を無条件に給付するという社会政策の構想。


一方その頃
名著紹介『虫はごちそう』:「ダシ」を味わう繊細さ

書評『虫はごちそう

アフリカは、訪れる前までとても遠い国だと思っていた。 暮らし方も、日本に暮らすぼくとは全然違うと思った。 けれども、料理のこだわり方やおいしさを楽しんだり、そしてモパニムシのダシを味わったりすることは、ぼくたちと同じようなんだなと思うようになった。 いや、彼らのほうがいろんな能力ではずっと優れていることが多い。 たとえば、野に出て火を起こす。 堅い木でやわらかい木を擦って、確実に火を起こすことができる。 言われてみれば、なんだそんなことって思うかもしれない。 あるいは、本当に原始人だって思うかもしれない。 けれども、どんな状況でもそこにあるもので工夫すること、その工夫に人間の創造力があふれている。 もっともっと自然に生きていくことを学んでいきたい。





私たちの生きる世界には、誰のものでもない土地が広がり、人々は簡単な小屋を建てて仮の住処とし、周囲の環境から食料その他必要なものすべてを得て暮らしていました。


明日の糧を心配する必要はなく、老いれば死んでいくだけであるという安心感を持って人々は暮していました。



季節を感じることも、食料を自ら調達することもほとんどなくなってしまった私たち。


ベーシックインカムという考えがどれほど馬鹿げた考えなのかを、虫を食べる人たちは教えてくれます。自然界の原則に従う以外に正解はなく、自然のなかで、自然の法則に従って生き・死んでいくことだけが人にとって可能な唯一のあり方なのであると、彼らは教えてくれます。