手という武器
ヒトは牙もなければするどい爪もなく、
速く逃げる足もなければ、
カメのような甲羅もない、
さらに言えば毒も持たない。
だからヒトは弱い生き物だという人がいる。
しかし、物をつかむことのできる手は
それを補って余りある大きな武器だ。
物を振り回す。
石を投げつける。
拳で殴る。
口や角、後ろ足でしか攻撃できない動物と比べて
手が加わることは大きい。
物を使って遠隔攻撃できることもまた大きい。
初期人類がイモを掘るために棒を使い、
そのために親指が太くなって、
手の武器としての能力が高まった。
そして、初期人類は森から
サバンナに進出して
肉食獣たちと対抗できるようになった。
そんな進化の道筋があったのではないだろうか。
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